すごい音楽

ライブを観たときの話とか。

魔法のような、流動体のような2時間

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★5/2(水)小沢健二「春の空気に虹をかけ」@日本武道館

わたしの中で「オザケン」といえば、わたしが10代の頃にめっちゃ人気だった人、というイメージしかなかったのだけど、最近またメディアなどで活躍するようになった彼を見て、大人になって改めて聴いてみて、今になってすごく気になる存在になっていた。そんなときに、今回のツアーが先着で申し込めるというので試しにサイトを見てみたら、まだ空席があったので、10代の頃に戻ってみたくてチケットを取った。

個人的に「フクロウの声が聞こえる」がすごい好きで、できればセカオワと歌っている姿が見たかったけれど、このバージョンもとても素敵だった!おそらく拍手が一番長かったような。ずっと聴いていたい曲。最初はしっかりと1曲1曲を聴かせるような感じだったけど、途中から畳み掛けるように、流れるようにライブは進んでいき、あっという間の本編ラス曲「流動体について」。もう、本編終盤の「強い気持ち・強い愛」「ある光」の盛り上がりようといったら!

「36人編成ファンク交響楽」ってどんなもんだろうと思っていたけれど、とにかく音の厚さとかっこよさにやられた。武道館を屋外に例えていたけれど、たぶん野音とかで聴いたらサイコーなんだろうな〜と。ゲストヴォーカルの満島ひかりについては、効果的に歌われているところやダンスなどの演出もあったけど、無理に低いキーを歌ったりとか、でも女性キーに合わせると高すぎたりとか。そこのバランスがうまくとれてなくてもったいなかったなあ。なんかそこが少し残念。

アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」に始まり、「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」で終わる。まさに流動体のようだ。そして5カウントでわたしたちは「日常に帰った」。素敵な2時間だった。

 

フクロウの声が聞こえる(完全生産限定盤)