魔法のような、流動体のような2時間
わたしの中で「オザケン」といえば、わたしが10代の頃にめっちゃ人気だった人、というイメージしかなかったのだけど、最近またメディアなどで活躍するようになった彼を見て、大人になって改めて聴いてみて、今になってすごく気になる存在になっていた。そんなときに、今回のツアーが先着で申し込めるというので試しにサイトを見てみたら、まだ空席があったので、10代の頃に戻ってみたくてチケットを取った。
個人的に「フクロウの声が聞こえる」がすごい好きで、できればセカオワと歌っている姿が見たかったけれど、このバージョンもとても素敵だった!おそらく拍手が一番長かったような。ずっと聴いていたい曲。最初はしっかりと1曲1曲を聴かせるような感じだったけど、途中から畳み掛けるように、流れるようにライブは進んでいき、あっという間の本編ラス曲「流動体について」。もう、本編終盤の「強い気持ち・強い愛」「ある光」の盛り上がりようといったら!
「36人編成ファンク交響楽」ってどんなもんだろうと思っていたけれど、とにかく音の厚さとかっこよさにやられた。武道館を屋外に例えていたけれど、たぶん野音とかで聴いたらサイコーなんだろうな〜と。ゲストヴォーカルの満島ひかりについては、効果的に歌われているところやダンスなどの演出もあったけど、無理に低いキーを歌ったりとか、でも女性キーに合わせると高すぎたりとか。そこのバランスがうまくとれてなくてもったいなかったなあ。なんかそこが少し残念。
「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」に始まり、「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」で終わる。まさに流動体のようだ。そして5カウントでわたしたちは「日常に帰った」。素敵な2時間だった。