馬鹿の一つ覚えで 〜60年代ロック〜
今まで歌詞がわからないという理由で洋楽はあまり聴いてこなかったんだけど(GLAYが勧めたアーティストを聴いたくらい)、一応担当している番組では洋楽もかかるし、だんだん「知りませ〜ん」じゃ恥ずかしくなってきたので、有名どころだけでもおさえておこうと思い「最強版 ロックの50年、究極の500枚」という本を購入。1960年代から2000年代の名盤500枚(それぞれ100枚ずつ)が紹介されていて、流石に全部は聴けない(・・・と思う)から、とりあえず60年代のトップ10から聴くことにした。仕事中は基本無音派だけど、洋楽なら邪魔にならないので繰り返し聴いてる。ビートルズやボブ・ディランはさておき、ローリングストーンズとかビーチボーイズとか、、、正直今のところまだピンときてないけど、歌詞なんかわからなくてもいい曲だと思えるビートルズはやっぱすごいって思ってしまう。あ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは結構好きかも。アンディ・ウォーホルのジャケットのやつ。
その片っ端から聴こうと思えたのは、先日とうとうAmazon Music Unlimitedに入ったからっていうのもある。洋楽たくさん揃っているし、試聴感覚で気軽に聴けるのがありがたい(もちろん好きなものは賈う)。
Tシャツ以外もちゃんとヤバかった
★2/23(金)ヤバイTシャツ屋さん "Galaxy of the Tank-top” TOUR 2018@Zepp Tokyo
ずっと観たい!行きたい!と思っていたのになかなか行けなかったヤバTのライブ。この日の相手はアマチュア時代から共演してきたブーンの兄やんことKANA-BOON。「フルドライブ」「なんでもねだり」「Fighter」「涙」など新旧の代表曲で盛り上げて、ヤバTにバトンタッチ。ヤバTメンバーにプレゼントしたTシャツもなかなかにヤバイ。
以前、フェスで1度観たことはあったけれど、ライブハウスでの熱気がこれほどとは!一見?一聴?ふざけているように聞こえる歌詞も、どれもちゃんとテーマがあるし(?)、切り取り方もユニーク、なのに謎の納得感。そしてなにより曲がよくてちゃんと聴けるしノれる。「ネコ飼いたい」もそうだし、「肩 have a good day」は卑怯でしょ・・・たぶんこの曲をきっかけに肩幅について考えた人もたくさんいる、んじゃないかな。ヤバTはコンディションを整えて絶対にスタンディングで見るべきだ。
★個人的ヤバイポイント
・物販の大人気具合がヤバイ
・ステージ前のセキュリティの数(=ダイブ)がヤバイ
・関西出身だけあって盛り上げ方がヤバイ
・ありぼぼちゃんのかわいさ&あいうえお作文のセンスがヤバイ
・対バンなのに20曲披露しちゃうところがヤバイ(しかも翌日はセトリ変えてきたとか・・・!)
「ちえのわ feat.峯田和伸」を聴いて
★ちえのわ feat.峯田和伸 / 東京スカパラダイスオーケストラ
21日発売のニューシングル。ゲストヴォーカルは峯田さん。カバー以外で他の人が作った楽曲を歌うのは珍しいと思うんだけど、軽快でスピード感のある楽曲とパワフル・・・というかどっしりとした峯田さんの歌声がマッチしててかっこいい。タイトルどおり「知恵の輪」になぞらえた谷中さんが描く愛の表現も素敵。
「めんどくさいのが愛だろっ?」なんか悩みがすっとんだ気がした。
なんとなく不安を掻き消してくれそうな
★2/3(土)Ivy to Fraudulent Game ワンマンツアーファイナル@マイナビBLITZ赤坂
12月に渋谷でワンマンを観て、約2ヶ月ぶりのアイビー。アルバム「回転する」は何回転しただろうかというくらい聴いて臨んだ。
ライブは「dulcet」「!」といったミディアムなナンバーからしっとりと始まり、徐々に加速していく。今回のアルバムはもちろん、過去の代表曲も全部詰め込んで。歌詞には「不安」「虚しさ」を取り入れた表現が多数見受けられ、聴くものを引き込んで一つの大きな渦のように作り上げていくというか。攻めて攻めて攻めて・・・の中で、本編ラストとアンコールラストに2回演奏された「革命」はあまりにも他の楽曲とはかけ離れてポップすぎて、その楽曲こそがバンドにとって「革命」そのものだったのかもしれないし、2回演奏する、ということに彼らの強い意思を感じた。16歳でバンドを始めて、23歳の今。さらに7年後、30歳になったときにどういう景色を見ているのか、何を思うのか、とても気になる。
うまく言葉で言い表せないが、ヴォーカルはもちろん、ギターの繊細な音色がとても好みだ。変拍子を多く取り入れたサウンドもかっこいい。他のライブとは違って、モッシュやダイブが起こる、というわけでなく、じっくりと曲の世界に浸りたい人が集まっているところもなんとなく好きだ。とりあえずお客さんはマ◯ナビが掻き集めてきた人たちではない…と思うよ。
「ぼくの名前はズッキーニ」プレミア上映会
きょうは音楽の話ではないのだけれど。2月10日公開の映画「ぼくの名前はズッキーニ」(吹替版)のプレミア上映会へ行ってきた。
上映前に、峯田さんと麻生久美子さんの舞台挨拶があって、見どころとか収録の時のエピソードとか話してくれたんだけど、峯田さんは相変わらずの峯田さんで、最初に作品を観た時の感想を聞かれて「家でDVDが再生できなくて別の場所で観ました」とか、印象に残っている役を聞かれて「シモン(赤髪の子)。同級生の佐藤くんを思い出しました」とか、思わず突っ込みたくなる場面がなんども。そのあと映画の中でシモンが出て来るたび、佐藤くんがちらついて仕方がなかったよ!!
つきあいが長いだけあって、そんな峯田さんに突っ込みを入れたり優しくフォローする麻生さんがさすがだなあと思った。「観た人が自分の声だとわからないように演じたい」と話していたけれど、実際観ても確かにズバリ麻生久美子の声、ではなくちゃんとカミーユという少女の声になっていて。でも、ズッキーニとカミーユの2人のシーンは、いい意味で峯田さんと麻生さんの会話を想像してしまったな。
こんな和気あいあいとした楽しい舞台挨拶だったんだけど、物語の内容は、いろんな事情を抱えて孤児院にやってきた子どもたちが生活をともにしながらそれぞれ成長していく話。しょっぱなからエグい。でも最後にはほろりとくるいい話。峯田さんは、車が通る音とか、ハエが飛ぶ音とか、子どもの感性だからこそ捉えられる細かい音にも注目してほしいと言っていたので、これから観る方はぜひそういった生活音など細かい描写も楽しんでほしいな。
ストップモーションのアニメで描かれているからまだオブラートに包まれている感はあるけれど、いや、だからこそ問題が浮き彫りにされているのか???話の内容はとてもリアルだ。幸せってなんだろうって考える。悲しい、嬉しい、楽しい、切ない、むかつく・・・いろんな感情がぎゅっとつめこまれた66分だった。