なんとなく不安を掻き消してくれそうな
★2/3(土)Ivy to Fraudulent Game ワンマンツアーファイナル@マイナビBLITZ赤坂
12月に渋谷でワンマンを観て、約2ヶ月ぶりのアイビー。アルバム「回転する」は何回転しただろうかというくらい聴いて臨んだ。
ライブは「dulcet」「!」といったミディアムなナンバーからしっとりと始まり、徐々に加速していく。今回のアルバムはもちろん、過去の代表曲も全部詰め込んで。歌詞には「不安」「虚しさ」を取り入れた表現が多数見受けられ、聴くものを引き込んで一つの大きな渦のように作り上げていくというか。攻めて攻めて攻めて・・・の中で、本編ラストとアンコールラストに2回演奏された「革命」はあまりにも他の楽曲とはかけ離れてポップすぎて、その楽曲こそがバンドにとって「革命」そのものだったのかもしれないし、2回演奏する、ということに彼らの強い意思を感じた。16歳でバンドを始めて、23歳の今。さらに7年後、30歳になったときにどういう景色を見ているのか、何を思うのか、とても気になる。
うまく言葉で言い表せないが、ヴォーカルはもちろん、ギターの繊細な音色がとても好みだ。変拍子を多く取り入れたサウンドもかっこいい。他のライブとは違って、モッシュやダイブが起こる、というわけでなく、じっくりと曲の世界に浸りたい人が集まっているところもなんとなく好きだ。とりあえずお客さんはマ◯ナビが掻き集めてきた人たちではない…と思うよ。
「ぼくの名前はズッキーニ」プレミア上映会
きょうは音楽の話ではないのだけれど。2月10日公開の映画「ぼくの名前はズッキーニ」(吹替版)のプレミア上映会へ行ってきた。
上映前に、峯田さんと麻生久美子さんの舞台挨拶があって、見どころとか収録の時のエピソードとか話してくれたんだけど、峯田さんは相変わらずの峯田さんで、最初に作品を観た時の感想を聞かれて「家でDVDが再生できなくて別の場所で観ました」とか、印象に残っている役を聞かれて「シモン(赤髪の子)。同級生の佐藤くんを思い出しました」とか、思わず突っ込みたくなる場面がなんども。そのあと映画の中でシモンが出て来るたび、佐藤くんがちらついて仕方がなかったよ!!
つきあいが長いだけあって、そんな峯田さんに突っ込みを入れたり優しくフォローする麻生さんがさすがだなあと思った。「観た人が自分の声だとわからないように演じたい」と話していたけれど、実際観ても確かにズバリ麻生久美子の声、ではなくちゃんとカミーユという少女の声になっていて。でも、ズッキーニとカミーユの2人のシーンは、いい意味で峯田さんと麻生さんの会話を想像してしまったな。
こんな和気あいあいとした楽しい舞台挨拶だったんだけど、物語の内容は、いろんな事情を抱えて孤児院にやってきた子どもたちが生活をともにしながらそれぞれ成長していく話。しょっぱなからエグい。でも最後にはほろりとくるいい話。峯田さんは、車が通る音とか、ハエが飛ぶ音とか、子どもの感性だからこそ捉えられる細かい音にも注目してほしいと言っていたので、これから観る方はぜひそういった生活音など細かい描写も楽しんでほしいな。
ストップモーションのアニメで描かれているからまだオブラートに包まれている感はあるけれど、いや、だからこそ問題が浮き彫りにされているのか???話の内容はとてもリアルだ。幸せってなんだろうって考える。悲しい、嬉しい、楽しい、切ない、むかつく・・・いろんな感情がぎゅっとつめこまれた66分だった。
最近聴いた3枚
最近はなるべくいろんなジャンルの曲を聴こうとしているけれどまだまだ偏りがあるな、と思いつつ。
★Luby Sparks / Luby Sparks(2018年1月24日発売)
前、タワレコで試聴して気になってたバンド。とにかくギターの音、というかバンドサウンドが好み。最初から最後まで心地よく、しかもループして聴ける1枚。メンバーが全員大学生とは信じられない。ジャケットとかアー写とかの雰囲気も統一されていてかっこよく、ぜひライブを観てみたい。
★BRIAN SHINSEKAI / Entrée(2018年1月24日発売)
去年ビクターのコンベンションでのパフォーマンスを観て気になってたアーティスト。楽曲はもちろんなんだけど、動きが独特で印象に残ってる。小室サウンドで育った世代のわたしとしては「トゥナイト」がツボ。
★My Hair is Bad / mothers(2017年11月22日発売)
今、各所で推されてるマイヘアのニューアルバム。リード曲の「復讐」とか、歌詞結構エグいこと書いてあるのに、メロディーめっちゃさわやか。勢いが半端ない。どろどろの曲にもできるのに前向きに感じさせてくれるのはすごいなあ。一方「いつか結婚しても」のようなコッテコテのラブソングもある。アップテンポの曲が多いので、気分を上げたいときに聴くのがオススメ。移動中よく聴いてるかも。
30周年記念ライブもたぶん、こんな感じ
★1/27 アルカラ「KAGEKIにやってくれないかチュアー 」@Zepp DiverCity Tokyo
久々のライブ&久々のアルカラワンマン(1年ぶり?)。年末にCDJで観て、またちゃんと観たいなと思い、ギリギリでチケット購入。アルバム「KAGEKI」をメインに、「アブノーマルが足りない」「水曜日のマネキンは笑う」「ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト」「キャッチーを科学する」などおなじみの曲ももりだくさん。
アルカラは曲のかっこよさはもちろんなんだけど、MCなどライブの合間合間でも笑わせてくれるところがすごく好き。俳句を詠んでみたり、楽曲「コンピュータおじさん」よろしくWindows95搭載のリアルコンピュータおじさんが出てきたり、ラストには15年後の設定ということで突然「アルカラ30周年記念ライブ」が始まったりと、いろいろ仕込んでるな〜と思いながら観てた。「コンピュータおじさん」は、タイトルだけだとあの名曲のオマージュか・・・と思うけれど、ふざけているようで、実は歌詞もメロディーもどこか悲しくて結構好きな曲。
個人的には、SSSSSSSGH(すげーすげーすげーすげーすげーすげーすげーギター弾く!!、の意)の9mm滝さんが途中から参加したとき、バンドの空気も音色もガラッと変わったのがはっきりと伝わってきて、アルカラの楽曲にすごくハマっててそれがとても印象的だった。滝さんと作ったという新曲もかっこよすぎでしょ・・・途中でギターが変わるシステムにもびっくりしたけど(笑)。卓郎さんが、メンバーが抜けたことを心配してたのに、送り込まれたのは滝さんだったという。こないのかよ・・・という壮大なフリがありながら、最終的には9mmメンバーも登場でお得感半端ないライブだった。先ほど触れた、30周年記念ライブをもし同じ場所でやるなら、本当にあんな感じかもしれない。
来世でもアルカラをやりたいと話した稲村さん。実はさりげなく披露するLUNA SEAのハマり具合が好きだ。
アルカラ @ Zepp DiverCity (東京都) (2018.01.27) | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】
最近聴いた3枚
今年はブログを更新するぞー!って言って、全然更新していないのはただライブに行っていないから。というか、去年が行き過ぎたんだと思う。そんなわけで最近聴いたアルバムでも。いつも男性ヴォーカルの曲ばかり聴くわたしには珍しい、女性ヴォーカルのチョイス。
前の記事でも書いたけど、今とにかく個人的にキテる人。この間も某関ジャニの番組でも紹介されてた人。もちろん「君はロックを聴かない」も入ってる。聴けば聴くほどまだ若いのにこの人は一体どういう恋愛してきたんだと訊きたくなる。とんでもないアーティストだ。
★DAOKO/THANK YOU BLUE(2017年12月発売)
とにかく好き。可愛い。「ステップアップLOVE」はもちろん「打上花火」とか、いろんなアーティストとのコラボも楽しい。過去のシングルも入っているので自分のようなDAOKO初心者はとりあえず聴いとけよ、というベストアルバム的な1枚。昔の曲だけど「ShibuyaK」が好き。「歌舞伎町の女王」のカバーも◎!!
★globe/globe(1996年3月発売)
別のところでも書いたんだけど、とにかくglobeは自分の中で特に思い入れのあるアーティスト。初めてファンクラブに入って、ライブを観たアーティスト。このファーストアルバムは人生で一番聴いたアルバムだと思ってる。例の小室さん引退騒動もあり、改めて聴いたけどやっぱ好きだなと思うし、今でも新しい(発売から20年以上経ってるなんて…)。ちなみにglobeで一番好きな曲は「Can't Stop Fallin' in Love」。はは。